支部委員長のつぶやき |
在日問題提起の発信源に 本支部は全国では珍しく、単一の大学に属する学生だけで構成される支部です。そのため同胞学生の絶対数が少なく、支部の人数も8人程度が現状です。しかし出身学部は総合大学らしく、医学、理学、経済、文学とさまざまで、このような特徴を生かした活動は、互いに良い刺激を与える場となっています。 普段は学習会などを通じた地道な活動を行っています。昨年の朝・日首脳会談はもちろん、最近では外国人学校の大学受験資格問題についても学習しました。また、日本人学生と合同で部落問題について勉強したり、地域情報誌などから勉強になりそうなイベントを探し出して積極的に参加したりしています。地域の祭りでサムルノリを披露するなど文化交流に参加することもあります。 現在、外国人学校の受験資格問題が同胞社会の間でクローズアップされています。大阪大学も国立であり、私たち、そして先輩たちの多くが浪人やダブルスクールなど2重、3重の負担の中で入学試験を受けているのが現状です。 このような現状に対し、残念ながら無関心な日本人学生が周囲にまだまだたくさんいることは否めません。私たちは、まずは身近なところから知らせていくことが大切だと考え、そのために学内向けの学習会などを開いていこうと準備を進めています。 本支部は人数が少ない分、独自の活動というよりは日本人学生や地域のサークルに参加することが多いため、日本人学生との交流範囲が広いという利点があります。その利点を生かし、彼らが在日問題に触れ、理解を深めることができるようにいっそう働きかけていきたいと思います。 ただ単に同胞学生が集まる場で終わるのではなく、周囲に在日問題を提起する発信源となれるような支部を目指し、前進していきたいと思っています。(柳星伊、大阪大学支部医学部2年) [朝鮮新報 2003.3.17] |