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めったにない機会

 在日同胞青年と日本の青年たちが共に東西から日本を縦断する「朝・日フレンドリーウォーク」が18日、札幌と福岡から始まった。

 昨年の9月17日の「朝・日平壌宣言」発表以降、朝鮮に対する過剰なマスコミ報道が後をたたず、在日同胞社会を取り巻く環境が大きく揺れた1年だった。そうした状況を打開し、若い人たちで互いの偏見や差別を解消していこうと、日本の東西から朝・日の青年らがキャラバン隊を組んで、強制連行跡地や朝鮮通信使の軌跡など朝・日のゆかりある場所をたどり、地域で出会う青年らと交流を深めている。

 西日本のキャラバン隊には現在、在日同胞3人と日本人3人がともに旅をしている。ここでコメントを少し紹介する。

 京都から参加した新田晃一さん(20、大学2年)、ピースボートの船旅で世界一周をしてきたばかりの栗原千尋さん(23)、沖縄の旅から合流した岡山県出身の高島菜実さん(22)らの3人の共通した想いは「こんなに多くの在日コリアンの青年と接する機会なんてめったにない。見て感じて知ったことを今後の日朝関係に役立てたい」。

 一人芝居で1世ハラボジ、ハルモニを演じる田琴室さん(23)。「過去の歴史をしっかり伝え、親しい関係にならないと」。全国の青年たちに芝居で友好関係構築を訴える。

 朝青神奈川県本部の専従、尹景美さん(21)は、「日朝友情プロジェクト」のサポーターズソングを作詞、作曲した。訪れる地域で歌を広めている。曲名は「美しい世界を…」。
「自分が今の朝・日関係について思うことを曲に込めた。全国に広めていくことで新たな朝・日関係を少しでも考えるきっかけにしてくれれば」(尹さん)

 全国各地で多くの在日コリアン青年、日本人らと出会い3週間後、彼らはどのように変わっていくのか。今後に期待がふくらむ。(c)

[朝鮮新報 2003.10.28]