朝鮮学校の受験資格問題と関連し京都、大阪で緊急集会 |
1日、キャンパスプラザ京都で「許すな! 民族差別 ウリハッキョの受験資格を求める3.1京都同胞緊急集会」(同実行委員会主催)が、2月28日にはエル大阪で丹羽雅雄弁護士、朴一・大阪市立大教授ら朝・日の有志20数人の呼びかけによる「子どもたちを失望させるな! 民族学校卒業生の大学受験資格を求める緊急集会」が催された。
いずれの会場も立ち見が出るほどの熱気に包まれ朝鮮、韓国学校の生徒や同胞保護者、国立大学教員をはじめとする日本市民らが文科省の差別的な方針に憤りをぶつけていた。 大阪の集会では東大阪朝鮮中級学校の生徒たちが演劇「ウリハッキョ(私たちの学校、朝鮮学校)」を上演。昨年9月から起きている日本人による暴言・暴行に傷ついた気持ちや、朝鮮学校の処遇改善を求める署名活動、近隣の日本学校との交流など実生活から題材を拾い対話、理解を呼びかけた。 続けて発言した京都韓国学園の李瑛くん(高2)は、「アジア系の学校に受験認定しないことはアジアに対する差別にしか感じられない。あまりにも政治的過ぎる」と思いをぶつけた。 在日本朝鮮人人権協会近畿地方本部の洪敬義会長は「文科省を人間の鎖で囲い込む意気込みで徹底して抗議していこう」と語った。 また京都の集会でも同協会の金東鶴部長が「朝鮮学校にとってはピンチでありチャンス。受験資格問題で文科省の失策を覆し、朝鮮学校の制度的な認可を勝ち取ろう」と呼びかけた。 また、双方の集会では文科省の不当な判断を許さない意志を示すはがきやファクス、メールを積極的に送ろうと呼びかけられた。 [朝鮮新報 2003.3.4] |