top_rogo.gif (16396 bytes)

全ての外国人学校に大学受験資格を−青商会、朝青、留学同代表、文部科学省に要請

 青商会、朝青、留学同の代表らが5日、文部科学省を訪れ朝鮮学校卒業生に国立大学の受験資格を認めるよう要請した。近藤昭一衆議院議員(民主)が同席した。文部科学省側からは高等教育局大学課の清木孝悦課長、亀田徹課長補佐が対応した。

 青商会中央の具本憲副会長が遠山敦子文部科学大臣に宛てた要請文を読み上げたあと、青商会、朝青、留学同の代表がそれぞれ要請書を手渡した。代表らは、国連の各委員会で日本政府に対し、朝鮮学校に対する差別を是正するよう何度も勧告が出されていることなどに言及しながら、すべての外国人学校に受験資格が与えられるよう強く求めた。近藤昭一議員は、「報道の通りに朝鮮学校などアジア系の外国人学校が除外されたなら大きな問題だ。時代の流れにも逆行するもので容認できない」と強調した。

 同日要請に先立ち、参議院議員会館で青商会、朝青、留学同、朝鮮大学校、朝高の代表と国会議員らが参加し「大学入学資格に関する民族差別に反対する院内集会」が行われた。

 集会ではまず青商会中央の李長五幹事長が報告し、今回の文部科学省の方針はこれまで民族教育を守るために運動を続けてきた父母たちに追い討ちをかけるものだとしながら、朝鮮学校をはじめとした外国人学校に対する制度的差別を撤廃すること、在日コリアンの子どもに対する暴言、暴行事件が起きぬよう措置を講ずることなどを日本政府に求めた。

 引き続き、近藤昭一議員と山内恵子衆議院議員(社民)の激励のあいさつ、中央教育会の鄭秀容副会長の報告などが行われた後、各団体の要請文が読み上げられた。

 要請の後、具本憲副会長は、「受験資格の問題だけでなく、民族教育に関する全般的な権利獲得のために、韓国学校や中華学校、日本の幅広い人たちと連携を取りながら運動を進めていきたい。1世が築き上げ守ってきた朝鮮学校を、これからはわれわれの世代が中心となって守り発展させていく」と決意を語った。

 文部科学省に対する要請の後、代表らによる記者会見が同省記者クラブで行われた。

[朝鮮新報 2003.3.6]