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各地の朝鮮学校63校で公開授業−北海道初中高

共に声あげていこう

記者会見する崔校長ら

 北海道朝鮮初中高級学校(札幌市)では公開授業と記者会見が行われ、日本市民や同胞学父母らが訪れた。

 公開授業を参観した藤代隆介氏(29)は、「今回の文科省の決定には深く落胆させられた。いち日本人として、このような不合理な決定がまかり通ってしまう社会をわれわれの世代が変えていかなければいけないと思う。民族教育を排除することが正義なのか。真の道を追いつづけてこそ正義が貫ける。今後も在日のみなさんと共に闘っていくつもりだ」と語った。

 また、高校で教鞭をとる野上徹哉氏は、「98年に国連子どもの権利委員会は、日本政府に対し22項目の勧告を出した。そのなかに民族的マイノリティーに属する子どもたちへの差別の是正というものがある。可能性に満ちた子どもたちに対する重大な人権侵害に対し、民族、文化の違いを超えて声をあげていかなければならない」と強調した。

 2時限目の公開授業の後、崔寅泰校長、李達銖教育会会長、金蓮姫オモニ会会長が記者会見を行った。まず崔寅泰校長が談話を発表し、文科省の決定は在日朝鮮人の民族教育に対する新たな差別政策であり不純な政治的意図をもって在日朝鮮人子弟の教育の権利を奪おうとする人権侵害であると糾弾した。金蓮姫会長は、日本政府の差別政策により朝鮮学校生徒たちが2重、3重の負担を背負っている事実に言及、民族教育に対する理解を訴えた。

[朝鮮新報 2003.3.11]