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各地の朝鮮学校63校で公開授業−茨城初中高

公開授業を参観する日本市民ら

 公開授業には、水戸市議会文教福祉委員会の野村眞実委員長など15人と、NHK、読売、朝日、毎日など7社のマスコミが訪れ、授業中の初・中・高の各教室を見てまわった。

 初めて朝鮮学校を訪れたという憲法を生かす会茨城事務局員の木脇紀美子さんは、「真剣に学ぶ生徒の姿が印象深かった。多くの生徒が親元を離れながら民族教育を受けているという説明を聞き、その意思に胸を打たれた」。そして「日朝間が緊張している時期だからこそ、真の国際化とは何かを真剣に検討してもらいたい」と語った。

 新社会党茨城県本部安島久光顧問は、「政治問題と教育問題を絡めるのは良くない。本質的には差別である。このことを多くの人々に知ってもらうため、今まで以上にがんばって活動していきたい」と話した。

 公開授業後、記者会見が行われた。

 黄鎭成校長は談話を発表し、「未来を担う次世代の無限の可能性、教育の場を踏みにじらず子どもたちを失望させないでほしい」と語った。また記者会見では、日朝友好促進茨城労組協議会のアピールを根本研司事務局長が発表、文科省の検討内容は「教育の機会均等をうたった日本国憲法と教育基本法の理念に抵触する人権侵害である」としながら、「公正な判断を強く求める」と語った。

[朝鮮新報 2003.3.11]