各地の朝鮮学校63校で公開授業−埼玉初中 |
子どもの人権、奪えない 午前10時55分から始まった公開授業、その後の集会には、80余人の同胞父兄と日本市民らが参加した。 この日、埼玉初中(さいたま市)を訪ねた清水澄子朝鮮女性と連帯する日本婦人連絡会代表は、「子どもたちの人権、人間の尊厳、民族のアイデンティティーを奪うことはできない。全国レベルでの運動を展開し、民族教育に対する差別を是正すべき」と述べた。 また、吉田康彦大阪経済法科大学教授も、「在日朝鮮人は、日本に異文化という素晴らしいものを与えてくれている。これからも多文化、グローバル化が進む日本社会で堂々と生きてほしい」とエールを送った。 集会で発言した生徒代表の朴祐紀さん(中2)は、「国籍が朝鮮だからとか、何一つ関わっていない拉致問題などで受験資格が認められないのはおかしすぎる」と述べた。 同校の高石典校長は、「今回の決定に非常な怒りとショックを感じている。民族差別が是正されなければならない時に、このようなアジア系の学校だけを認めないとしたのは時代の逆行であり民族差別」と非難した。 [朝鮮新報 2003.3.11] |