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各地の朝鮮学校63校で公開授業−東大阪中級

インターのみ、おかしい

 東大阪朝鮮中級学校(東大阪市)の公開授業には大阪府の人権室と私学課、大阪市、池田市、守口市、大東市、門真市の教育委員会メンバー、朝日新聞、毎日新聞、共同通信、関西テレビなどのメディア、一般市民ら約50人が訪れた。

 中1、2の授業が公開された後、同校の3年生による演劇「ウリハッキョ」、受験資格問題に関する講演が行われた。

 同校では昨年9月以降、10人の女生徒がつばを吐かれたり、つきとばされたりの嫌がらせを受けた。今年に入っても34人の生徒が暴言を受ける深刻な状態が続いている。

 演劇は実話に基づいたもの。生徒たちは心ない人たちの嫌がらせによって傷ついた気持ちを切々と訴える一方、朝鮮学校の処遇改善を求める街頭署名の最中、コロッケをプレゼントしてくれたおばさんや、「頑張って」と励ましてくれた日本学校の友人について紹介しながら、最後に「ウリハッキョは私たちの未来が見える場所。温かい手を差し延べて」と訴えた。

 生徒たちの姿に府立藤井寺高等学校の坂口周子教員(51)は、「インターのみを認めるとした政府の方針を知った日、腹が立って寝られず、今日生徒を連れてきた。日本人として恥ずかしい。責任を感じる」と声を震わせていた。

 また、公務員の男性は、「日本語の授業も小学校から確実に行っている。カリキュラムは(学校教育法に定める)1条校に準じている」と評価していた。

[朝鮮新報 2003.3.11]