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各地の朝鮮学校63校で公開授業−広島初中高

国連決議重視すべき

中級部1年のクラスでの公開授業

 午前10時から同校(広島市)で行われた公開授業と民族教育権利擁護のための懇談会には、学父母や日本市民、マスコミ関係者らおよそ120人が参加した。

 初1〜高2までのすべてのクラス(初6、中3、高2は試験のため非公開)で、算数、日本語、国語、朝鮮地理、理科、英語などの授業が公開された。つづいて4階多目的ホールで行われた懇談会では、父兄や生徒、日本市民を代表して李英姫オモニ会副会長、金洋平くん(高2)らが発言、「僕たち朝鮮人学校の生徒は、勉強をしっかりしているだけでは駄目なのですか」(金洋平くん)と朝鮮学校生徒の置かれた窮状を訴えた。

 また、「子どもを日本の学校に送っていたとき、周囲の日本の人たちに、『名前が難しいから日本に変えたら』とよく言われた。これはいまだに朝鮮、アジアに対する蔑視が根強く残っている証拠」(李英姫副会長)と、文科省見解の底流には民族差別意識があると非難した。

 村上敏「民族教育の未来を考えるネットワーク広島」事務局次長は、「日本当局は『国連決議重視』を連呼しているが、人権問題に関するものは何一つ守っていないことを留意すべき」と差別政策の是正を訴えた。

[朝鮮新報 2003.3.11]