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外国人学校卒業生の大学受験資格−日本の国立大教授らが呼びかけ京都で緊急集会、デモ

 日本の国立大学教授らの呼びかけにより15日、「民族学校出身者に国立大学受験資格を求める京都緊急集会」が京都会館大会議室で行われ、日本市民と同胞ら500余人が参加。受験資格認定を文科省に求めたアピール文を採択した。

 集会の呼びかけ人、賛同人には大学教授、弁護士、文化人、医師、日朝友好団体など100を超える著名人士と団体が名を連ねた。

 集会ではまず、呼びかけ人代表の水野直樹京都大学教授が報告し、この問題は当事者だけでなく日本人の中でも反対意見が多く、とくに14日現在1100人を超える国立大の教職員らが彼らに受験資格を与えるべきとの声明に賛同するまでに至っていると語った。そして、この差別は必ず是正されるとの確信を持って運動を進めていきたいと指摘した。

 次に、大阪大学の冨山一郎教授が発言。差別をしてきたのは国立大学でもある、国立大の教職員らがこれを自らの問題としてとらえ解決していくべきだと強調した。つづいてアピールが行われ、京都朝鮮中高級学校教員の姜星峰さん、京都韓国学園3年の李瑛さん(代読)、京都朝鮮第3初級学校オモニ会副会長の蔣孝順さん、民族学校出身者の京都大学への受験資格を求める連絡協議会代表の李度潤さんが発言した。

 呼びかけ団体のひとつ、「民族学校を考える会」の事務局を務める江原護さんは、「アジア諸国に対する『植民地支配』という過去の歴史的経緯を考慮し、日本政府には日本に在住するアジア系住民の民族教育を認め支援する義務がある」と語る。

 集会後、参加者らは会場から四条河原町を周って市役所前までデモ行進を行った。

 河原町通りでビラを受け取った佛教大3年の女学生は、「事実はニュースで知っていた。信じがたいこと。当然、是正されるべきだ」と述べていた。

[朝鮮新報 2003.3.18]