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〈大学受験資格問題〉 文科省がアジア系拡大の方向で方針再検討へ

 欧米系外国人学校の卒業生に限り今年4月から大学受験資格を与えるとしていた方針について文部科学省高等教育局大学課は28日、東京都千代田区の文部科学省で記者会見を行い、方針の再検討を表明した。

 同省では6日に示した対応案について、27日までインターネットなどを通じて募集したパブリックコメントに計1万3343通の意見が寄せられ、そのうちアジア系の外国人学校卒業者にも大学入学資格を付与すべきだとの意見が1万2779通を占めたことをはじめ「各方面からさまざまな意見が寄せられた」ことにかんがみ、再検討の結論にいたったと表明。同課の清木孝悦課長は「(欧米系の評価機関を基準とする)当初案については、一定水準の教育を受けていると判断する『1つの合理的方法』と考えている。当初案に合わせてアジア系外国人学校についても拡大の方向で考えていきたい。再検討の期限については具体的にはお伝えできない」と述べた。また学校訪問をはじめとするアジア系外国人学校への調査については「現時点では決まっていない。文科省が(評価を)直接やるのはどうかという考えも(省内には)ある」と述べるにとどまった。

 一方、同日、「民族学校出身者の受験資格を求める国立大学教職員の声明」呼びかけ人らが文科省に申し入れを行った。

[朝鮮新報 2003.3.29]