「速やかに大学受験資格認定を」−総連中央教育局長談話 |
遠山敦子文部科学省大臣は3月28日、参議院予算委員会の総括質疑において、欧米系外国人学校の卒業生に限り今年4月から大学入学資格を与えるとしていた方針について「アジア系の外国人学校の生徒にも道を開くべく、さらに検討を加えたい」と述べ、朝鮮学校などを含め対象拡大の方向で再検討する考えを表明した。 このことは3月6日、文部科学省がアジア系民族学校を排除するという新たな差別的方針を出したことに対し、当事者である私たち朝鮮学校関係者ならびにアジア系学校関係者のみなさん、そして多くの日本の知識人、および広範な国民のみなさんが一斉に要請を繰り広げ、また世論もこれを強く支持した結果、もたらされたものである。 しかしながら文部科学省は、当初の方針を撤回したわけではない。文部科学省は新たな差別に反対する声を真しに受け止め、すべての外国人学校卒業生の大学入学資格を速やかに認めるべきである。 私たちはこれからも外国人学校関係者のみなさんと手を携え、日本国民のみなさんのよりいっそうの深い理解と温かい協力のもと、民族教育を守り発展させるため取り組んでいく所存である。 [朝鮮新報 2003.3.29] |