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〈無年金同胞問題〉 兵庫8市が福祉金増額、神戸、尼崎、明石、姫路など老齢、障害年金に近づく

 兵庫同胞生活相談センターによると、神戸市、尼崎市、明石市、姫路市、三木市、西脇市、加西市、小野市は今年4月から無年金状態に置かれている外国人高齢者、障害者への福祉金を増額した。なかでも明石市は高齢者福祉金を7150円増額し、月額1万7150円に、障害者福祉金を1万6850円増額し、4万1850円にアップ。兵庫県は県下自治体が外国人無年金者に福祉金を支給した場合、高齢者で1万、障害者で2万円を各自治体に補助することから、同市の福祉金に県の分が上乗せされ、明石市の福祉金は高齢者、障害者ともに県下トップになった。(高齢者は2万7150円、障害者は6万1850円に)。

 同センターでは日本の老齢福祉年金(年間41万2000円、月額3万4333円)や障害基礎年金(2級で年間80万4000円、月額6万7000円、1級は2級の1.2倍)と同水準の福祉金を求めて運動を続けるという。

 ほかにも神戸、尼崎、姫路、三木、西脇、加西、小野の各市は1万円だった高齢者福祉金を1万5000円に増額。障害者福祉金は神戸市が5000円増額し4万1000円、尼崎市が1万1000円増額し3万6000円、三木、西脇、加西、小野市がそれぞれ1万円増額で3万5000円、姫路市が5000円増額し3万円にした。また、高砂市、加古川市も早ければ6月、遅くとも9月議会で増額を決めるという。

 神戸、尼崎、明石、姫路の各市では総聯と民団支部がともに要望書を提出し、同胞高齢者の権利よう護運動を進めてきた。また、「障害年金の国籍条項を撤廃させる会」の地道な運動も大きかった。

 兵庫では昨年度には西宮、伊丹、宝塚、川西、三田、篠山市など阪神地区の自治体が福祉金を増額している。【兵庫支局】

[朝鮮新報 2003.4.8]