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「朝鮮学校生徒への嫌がらせは人権侵害」−福岡県弁護士会が会長声明

 福岡県弁護士会の前田豊会長は昨年、朝鮮学校児童、生徒に対する嫌がらせがひん発したことと関連して4月24日、これは「人権侵害に当たる」とする声明を発表した。

 声明は、日本人拉致事件が明らかになった昨年の9月17日以降、同県内にある4つの朝鮮学校の子どもたちが、「拉致されるぞ」「朝鮮に帰れ」などという暴言を受けたり、追いかけられるなどの被害を多数受けた事実について言及。学校ホームページに暴言が書き込まれ、掲示板を閉鎖せざるを得なかったとし、これらの行為は「子どもの心を深く傷つけ、声明・身体の安全と自由を脅かし、教育を受ける権利を侵害している」と訴えた。

 朝鮮学校児童、生徒の嫌がらせについては昨年12月、日本弁護士連合会(本林徹会長)、名古屋弁護士会などが同様の声明を出している。

 「在日コリアンの子どもたちに対する嫌がらせを許さない福岡の弁護士の会」(代表=後藤富和弁護士)では、1〜3月にかけて4朝鮮学校へのアンケート調査を実施。回答した生徒415人のうち、暴言や暴力の被害は60件にのぼることが判明した。

[朝鮮新報 2003.5.1]