在日コリアンとマイノリティーの人権啓発と研究に取り組む社会法人・大阪国際理解教育研究センター（KMJ）が制作した在日コリアンの人権啓発ビデオ「在日外国人問題の原点を考える　�@歴史編�A現状編�B展望編」（全３巻、文部科学省選定教材）の上映会が行われる。当日は、ビデオ出演者と監督によるトークも予定されている。

　「オモニの想い―在日コリアンの戦後、そして今」（現状編）でナレーションを担当した俳優の原田芳雄さんは次のようなメッセージをおくっている。

　「記録映画『オモニの想い』は、いまこの国で進められつつある『閉じ込められたままの記憶』が薄められ少しずつ改ざん、捏造、浄化されることへのオモニたちの抵抗の証言でもありますし、その証言から起ち上げるべき『想像』の力が弱まってきているのではないかとの自問があります。活動を通じたオモニたちの切実な願いはあらゆる情緒をはねのけてこちらに迫ります」

　日時＝５月２９日（木）、受付午後１時半、上映２時〜４時半。
　場所＝東京芸術劇場中会議室（JR池袋駅西口）。
　内容＝ビデオ「ハルモニたちは踊る―在日コリアン１世が歩んだ道」（歴史編）、「オモニの想い―在日コリアンの戦後、そして今」（現状編）、「出会い−在日コリアン３世と日本の若者たち」（展望編）の上映と出演者によるトーク。
　入場料＝一般１０００円、KML会員８００円。
　問い合わせ＝TEL　０６・６７１７・２７０１。

［朝鮮新報 2003.5.21］