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〈大学受験資格問題〉 東京での10万人署名、5万人突破、京都では緊急集会

 すべての外国人学校出身者に大学受験資格を求める署名運動が各地で行われているなか、10万人を目標にしている東京で7日現在、5万4000人を達成した。

 東京では同胞、とくに東京朝鮮中高級学校の生徒が街頭で署名を活発に集めている。6日には全校生が池袋、新宿、渋谷などの駅で、7日には総聯活動家や同胞、青年らが街頭に出向き、2日間で計約7000人の署名を集めた。

 京都では7日、京都民族教育対策委員会が主催する同胞緊急集会が200余人の参加のもと、京都労働者総合会館で行われ、一般市民対象の3万人署名と著名人対象の500人署名を繰り広げ、文部科学省の判断を促していくことが訴えられた。

 集会で発言した京都大学の水野直樹教授は、「日本の大学にはこの問題について知らない人が多い。問題意識を広めていくためには内と外から多くの人たちに批判してもらう必要がある。今回の署名が本当の山場だ」と奮起を促した。

 一橋大学では3週間の間に大学生の5分の1にあたる1007人分の署名が集まり11日、「民族学校出身者の一橋大への受験資格を求める連絡協議会」(民全連)の鄭栄桓代表らが杉山武彦副学長に署名と04年度の受験資格の付与を求めた要望書を提出。大学独自の判断で外国人学校出身者に教育機会を保障するよう求めた。

 なお、要望書提出に先立ち学内の西キャンパスで集会が行われ、同大の鵜飼哲教授、重松朋宏・国立市議、都立大学の梁英聖さんらが発言した。

[朝鮮新報 2003.6.12]