〈大学受験資格問題〉 総連京都府西支部傘下4団体共催で集会開く |
総連京都府西支部と傘下女性同盟、朝青、商工会の4団体による共催で6月26日、「民族教育を考える集い−国立大学入学資格をアジア系民族学校に与えない訳とは?」が京都市南区の六孫王会館で行われ、同胞ら60余人が参加した。 集いでは、田中宏・龍谷大教授が「外国人学校『問題』の現段階」と題し講演。朝鮮学校の歩み、「欧米系の3学校認証機関が認定したインターナショナルスクール出身者にのみ大学受験資格を与える」とした文部科学省方針の発表から現在にいたるまでの大学受験資格問題の経緯、方針撤廃を求める国立大教職員、弁護士らの運動について述べながら、日本政府の民族学校に対する差別の実態について指摘した。 続いて「民族学校出身者の京大への受験資格を求める連絡協議会」の日置真理子さん(京大生)、京都朝鮮第1初級学校オモニ会同地域責任者の金慶子さんが民族教育の権利を求めアピールした。 日置さんは、「不当で許せない差別。日本の戦後補償問題として解決されなければならない」と主張した。金さんは日本政府からの助成を受けられず、保護者たちに重い負担がのしかかっている朝鮮学校の現状を訴え、「署名運動を清水寺などでも行い、教育差別を世間に広く訴えたい」と語った。【京都、西分局】 [朝鮮新報 2003.7.1] |