〈大学受験資格問題〉 兵庫県下同胞ら河村文科副大臣に要望 |
神戸朝高、兵庫県商工会、西神戸初級および西播初中の両校オモニ会、総聯兵庫県本部の代表らが9日、衆議院第2議員会館を訪れ、河村建夫文科副大臣と会い、すべての外国人学校卒業生に受験資格を早急に与えるよう求めた。 一行は遠山敦子文科大臣あての要望書とともに、署名名簿(約8万人分)を手渡した。中川智子衆院議員(社民党)が同行した。 要望書は、文科大臣が3月28日の衆議院予算委員会で「アジア系外国人学校の生徒にも道を開くべく検討を加えたい」と述べたことを想起させながら、署名には県下の同胞と日本市民の願いが込められていると強調した。 河村副大臣はこれに対し席上、「入試応募期間の問題もあり、早く結論を出したい」と語った。 なお兵庫県はすでに大阪、京都府とともに文科省を訪ね大臣あての要望を提出、兵庫弁護士会も神戸朝高生の人権救済申し立てに対し内閣総理大臣と文科大臣に勧告書を送っている。 要望を終え、西播オモニ会の黄正美会長は「高級部2年、3年生にとってはせっぱ詰まった問題で、精神的な負担も大きい。文化、スポーツ分野に続き教育の分野でも国境をなくしてほしい」と述べ、西神戸オモニ会の李玉連会長は「われわれは子どもが朝鮮人として誇りを持って生きていけるよう経済的に苦しい中でも朝鮮学校に送っており、それが差別の対象になるのはおかしい」と語った。 中川議員も、「人権を守り、差別をなくすことを教えるのが教育。そこで差別を作ろうとすることは許せない」と強調していた。 [朝鮮新報 2003.7.10] |