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「万景峰92」号の入港から出港まで21時間のドキュメント

 「万景峰92」号が4日に新潟市の新潟西港に入港、5日に出港するまでの出来事をドキュメントで追った。(基)

 3日午後:市内に右翼の街宣車両が走る。新潟市内に入る高速道路の掲示板、4日から街宣車両で市内は渋滞と掲示

同胞乗せたバス蹴る

 4日:午前11時40分 器物破損事件発生。入港を歓迎するため旅客ターミナルに向かっていた同胞らを乗せたマイクロバスが、ターミナルに向かう際の第1検問所前で、「拉致家族を救う会」の腕章をつけた男を含む10数人に蹴られる。

 正午:バス運転手が新潟東署に被害届提出

 午後1時20分:約120人の同胞らを乗せた「万景峰92」号が新潟西港に着岸。ターミナルで約120人の同胞が歓迎。一方、埠頭(ふとう)では「拉致家族を救う会」関係者が禁止されていたにもかかわらず集会断行

「殺すぞ」と朝青員脅迫

 2時:乗客の下船途中、「救う会」関係者が朝鮮の国家指導者の肖像に×印をつけやぶる。中止を求めた同胞にそれをくちゃくちゃにして投げつけ、「殺すぞ」と脅す。生命の危険を感じる。

 2時15分:入国審査、税関検査を終えた同胞らがターミナルからマイクロバスで祖国訪問新潟出張所に向かう。通常はターミナルからタクシーなどで駅や空港に向かうが、マスコミの過剰な取材、「救う会」関係者を避けるためマイクロバスで出張所まで。同胞乗船者は入国審査の際に「再入国許可書」が偽造かどうかを調べられる。このため時間が遅れ、予約していた飛行機便に乗れなくなった同胞も。

総聯国際統一局長会見

 3時12分:総聯中央の韓正治国際統一局長が器物破損事件目撃者(同乗者)と暴行事件被害者とともに、新潟港湾事務所で同所長と新潟県警の警備課長らに会い、当局のずさんな態勢、姿勢に厳しく抗議、器物を破損させた「救う会」関係者の謝罪を求める。

 4時:器物破損事件の実況検分

 同5日に乗船する同胞ら到着

 4時7分:祖国往来記念館で韓局長が一連の事件について記者会見。コメント発表。被害者も同席

 4時50分:「救う会」関係者に「殺すぞ」と脅された同胞が被害届を新潟東警察署に提出(8時30分に事情聴取が終わり受理)

 5時:国土交通省が船の安全性検査結果について発表。指摘部分の改善を確認

約260人乗せ定刻に出港

 5日:午前7時30分 乗船する同胞が祖国訪問事務所からマイクロバスでターミナルへ。

 9時15分:韓局長が報道陣の前で会見し、昨日の暴行事件について改めて説明

 9時25分:ターミナルで祖国を訪問する同胞らのための歓送行事が始まる。

 10時3分:「万景峰92」号が約260人の同胞および朝大生を乗せ、ほぼ定刻どおり出港、元山港へ。ターミナルで約120人の同胞が見送る。

 10時20分:歓送行事終了、その後、昨日に発生した暴行事件の実況検分

[朝鮮新報 2003.9.6]