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北と南、海外のすべての民族に送るアピール文

 平壌で20日に行われた北南共同学術討論会で発表されたアピール文は次のとおり。

 北と南の歴史学者は3.1人民蜂起84周年を控え、平壌で日帝の朝鮮人強制連行の犯罪性に関する北南共同資料展示会と討論会を行い、このアピール文を発表する。

 日帝は、40余年の植民地統治期間に朝鮮の青壮年を強制徴発し、牛馬より過酷な奴隷労働を強要、太平洋戦争の戦場での弾除けとして追いやり、貴重な生命を奪い去った。

 のみならず、この世のいかなる場所でも聞いたことのない「慰安婦」制度を国家政策化し、朝鮮の女性を日本軍の性奴隷として狩り出し無残に殺した。

 最近日本の政府文書を再調査した結果、朝鮮人強制連行者数が840万余人にのぼるという歴史的事実が新たに明かされ、北と南、海外のすべての民族は耐え難い憤りを感じている。誰も否定することのできないこの歴史的事実の前で、日本は罪多き過去に対する反省はおろか、歴史をわい曲しより露骨に「靖国神社」の参拝に固執しており、軍国化と海外膨張に熱を上げている。

 ましてや、朝・日平壌宣言に明記された日本の過去清算の公約履行については一言半句もなく、謝罪と補償を避ける目的で日本総理の平壌訪問時に本質的に解決した「拉致者問題」を大々的に取り上げ騒ぎ立てている。

 日本は、人類史上もっとも悪らつな強制連行犯罪国家であり、「拉致者問題」をうんぬんする体面も資格もない。

 北と南の歴史学者は、北と南、海外のすべての同胞が日本の鉄面皮な犯罪行為をわが民族に対する許し難い冒涜として断罪し、過去日本が行った前代未聞の非人間的・反人倫的犯罪に対する謝罪と補償を勝ち取るための、全民族的運動を力強く推し進めていくことをアピールする。

 われわれはこの正当なアピールにすべての朝鮮民族と世界の進歩的人類が積極的に呼応してくれるとの確信を表明する。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2003.2.22]