41万余人の朝鮮人強制連行者名簿、ソウルで初めて公開 |
【ソウル発=文聖姫記者】3.1人民蜂起(1919年)84周年記念行事となる、「日帝強制連行40万名簿公開展示会」が2月28日から3月4日までソウルで行われた。「民族正気を打ち立てる国会議員の集い」(会長=金希宣議員・新千年民主党女性委員長)が主催したもので、朝鮮人強制連行真相調査団(朝鮮人側中央本部=洪祥進事務局長)が独自に調査、収集した41万人分の名簿が展示された。強制連行者の名簿が南で公開されるのは今回が初めて。 新聞やインターネットを見るなどして名簿公開の事実を知った被害者本人、遺族らが大勢詰めかけ、朝鮮解放直前に連れて行かれた夫の名前を何とか探し当てようとする妻、12歳の時に強制連行された自分や仲間の名前がないかを調べにきた男性など、その境遇は実にさまざまだった。 強制連行の証言を長く聴取してきたチョン・ヘギョン韓国精神文化研究所特別研究員は、「展示会を機会に真相究明活動を南北共同で進め、日本から明確な謝罪と補償を勝ち取らねばならない」と強調した。 また、日本から名簿を運んできた洪祥進事務局長は、「真相究明を進めるうえで意義が大きい」と語った。 [朝鮮新報 2003.3.4] |