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困難な時ほど積極的に」−増加する北南協力事業

年々増加する北南協力事業 [写真=聯合ニュース]

 米国の対朝鮮強硬策によって朝鮮半島情勢が緊迫しているにもかかわらず、民間レベルでの北南協力事業は活発化している。

 「平和統一のための南北分かち合い運動」は9日、小麦粉100トン、粉ミルク5トン、子ども用衣服1759箱、幼児用品1163箱など187万2756ドル(日本円で約2250万円)相当の物資を北に送った。

 団体側は、「北の子どもたちに対する栄養食の供給と成長発育を助けるためのもので、少しでも役に立てれば」と語った。また、北側の窓口となっている朝鮮キリスト教連盟の招請を受け、支援物資の分配状況を確認するための訪北を予定していることも明らかにした。

 一方、北南協力の代表的な団体である「わが民族助け合い運動」は8日、南浦、恵山、会寧の各託児所、幼稚園にいる子ども約4万人に支援する小麦粉440トンを持って訪北した。

 6.15北南共同宣言発表後、双方の協力事業は年々増加の傾向をたどっている。

 南の統一部によると、今年の1.4分期の間に民間団体が北の子どもや女性を対象に支援した物資は、1602万ドル相当で、昨年同時期に比べ24%増加している。

 前述の「わが民族助け合い運動」は、今年に入り教科書用の紙120トン、粉ミルク400トンを支援。協力事業の論議などのため6回にわたり訪北している。

 「平和統一のための南北分かち合い運動」も、前述の物資のほか、正月(1月1日)に小麦粉100トン、粉ミルク5トン、幼児、子ども用衣服約42万2000着など34億2200万ウォン(日本円で約3億4000万円)相当の物資を送った。

 一方、障害者への宣教を目的とする「世界ミルアル連合会」は先月、車イス100台を送ると共に朝鮮キリスト教連盟と宣教協力関係を発展させることで合意した。また、「国際トウモロコシ財団」は20トンのトウモロコシの種を支援した。

 民間団体の関係者らは、「(イラク戦争などで)南北関係が停滞しても人道的支援は続けるべき」だと述べながら、困難な時ほどより積極的に交流と協力を進めるべきだと強調した。

[朝鮮新報 2003.4.12]