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朝鮮でSARS検疫と予防のための宣伝強化

SARSの予防対策などについて医師の説明を受ける平壌市内の女性たち [朝鮮中央通信=朝鮮通信]

 朝鮮で、新型肺炎(SARS)侵入を防ぐための予防事業が積極的に行われている。

 中央と地方の各衛生指導委員会は、非常防疫指揮部となってSARS予防に取り組んでいる。これらの組織では、SARS感染者が一人でも入国しないようにすることと、SARSの発生を防ぐために通報体制を整えている。

 また、国境地帯の鉄道駅や空港、貿易港でも検疫を徹底的に行っており、衛生検疫のための人員と設備、器具などを補充している。感染の疑いのある外国人に関しては、送り返したり隔離入院させ治療を行っている。海外出張に出た人に関しても、家族とともに義務的に隔離し診療している。

 一方、SARS予防のための宣伝活動も活発に行われている。

 保健省では、教育省や勤労団体組織と連携し、SARSの発病原因と予防対策に関する宣伝活動を行っている。また、国家衛生検閲院の院長をはじめとする中央の官吏らも、各地に出向いていろいろな方法で宣伝活動をしている。

 朝鮮各地では往診も随時行われている。医師担当区域制事業をより強化し、住民たちに表れる些細な症状も見逃さないよう万全の対策を立てている。

 朝鮮では、SARS予防活動を市民自身のものとし、すべての人々が衛生や抵抗力を高めることに関心を注ぐようにしている。

 各メディアもSARSの症状や感染経緯、危険性や予防対策と共に世界各国の状況についても詳しく報道している。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2003.4.22]