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WHO、SARS予防対策を朝鮮政府と協力強化

 WHOの朝鮮事務所長は23日、SARS予防のため朝鮮政府との協力を強化する考えを示した。

 同所長は、現段階で朝鮮では患者が発生していないものの、朝鮮政府が事態を重視し予防措置を取っていることを紹介。医療機器や薬品を購入、予防活動支援のためWHOが朝鮮に3万ドルの資金提供を行う計画を明らかにした。

 また、WHOがこれまでに平壌友誼医院、新義州人民医院の医療関係者30人に対する専門的訓練やレクチャーの実施、訓練教材の提供を行ってきたと強調した。両医院は、感染の疑いがある外国人の受け入れ先に指定され、隔離病棟も設置されているという。

 さらに同所長は、WHO朝鮮事務所は今後、保健省に対して早期にSARS情報を伝えていく考えを示した。

 一方、ドイツ公営のARD放送は23日、「ドイツ駐在朝鮮大使館側が『朝鮮は23日から外国人のすべての入国を中断した』と告げた」と報じた。

 朝鮮政府は、金剛山観光や30日から平壌で予定されていた北南労働者によるメーデー共同行事も当分の間見合わせることにした。また、平壌―中国間の航空機運航と新義州―中国・丹東間の物流移動も暫定的に中断するなど、SARSの侵入を防ぐため万全の対策をとっている。

[朝鮮新報 2003.4.28]