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〈第10回北南閣僚級会談〉 金朎星北側団長の基本発言

 第10回北南閣僚級会談で行った金朎星北側団長の基本発言要旨は次の通り。

 1月の第9回会談後、朝鮮半島を巡る内外情勢は非常に複雑な動きを見せ、米国はいわゆる「核問題」を口実にしてわれわれに対する孤立圧殺政策を強化しながら、わが民族の自主権と朝鮮半島の平和を脅かし、南朝鮮においても反北対決の動きが露骨化した。

 われわれは、こうした事態をすでに見越して3月、朝鮮政府、政党、団体合同会議を通じて北と南、海外の全民族に、民族共助で民族の自主権と平和を守っていくことを訴えた。

 この訴えは、作り出された情勢に対処して北南関係を改善し、民族共同の進路を開いていくための時期適切な愛国的措置だった。

 事実、今日の情勢下で外勢の一方主義的な強権を排除し、民族の尊厳と自主権を守り全民族の団合した力で戦争の危険を防ぎ国の平和を守ることよりも緊切な課題はない。

 しかし、南側では(盧武鉉政権)執権初期から米国と共に同族に反対する大規模な合同軍事演習などを繰り広げ、他国に対する外勢の侵略戦争に便乗してわれわれに反対する「超警戒態勢」まで布き、軍事境界線での非難放送を再開、いわゆる「特検」の美名の下に対話の一方を刺激するなど北南関係を深刻な危機に追いやる非正常な事態をもたらした。

 今日の現実は、6.15共同宣言の精神に従って北南関係を前進させ、この地から戦争を防ぎ平和を守る最善の方途は外勢ではなく運命を共にする同族を信じ、同族と手を取り合っていくことにあり、ここに民族のための真の愛国愛族があるということを見せ付けている。

 「わが民族同士」の理念を基本とする6.15共同宣言は、徹底して継承、具現されなければならない。

 歴史的な6.15共同宣言発表3周年を迎え、全民族に新しい喜びと希望を与えるための実践的な措置として、北南双方が6.15共同宣言の基本精神を再確認しその履行意志を全民族の前にもう1度確約するための問題、北南双方が対南、対北テレビ放送と境界線一帯での相手側を非難する宣伝放送を中止する問題、すでに民間級で合意、推進されている今年の6.15民族統一大祝祭を当局が積極的に後押しし、統一大祝祭の幅を広げ民間と共に当局も参加する統一大祝祭として定例化するための問題、6.15共同宣言発表3周年前に東西海線鉄道、道路連結着工式と開城工業地区建設着工式を意義あるように行う問題、北南当局が双方赤十字団体間で合意し推進しようとしている金剛山での離散家族、親戚面会所建設着工式を責任持って積極的に後押しし、着工式を迅速に行うことについての問題などを提案する。

 また、双方が推進してきた民間船舶の相手側領海通過とわが方東海の漁場の一部を南側漁民が利用する事業を迅速に協議、落着させる問題、金剛山観光事業など双方民間団体が行っている経済協力事業を積極的に後押しするための対策を協議、解決するための問題、とくに南側がわがアジア太平洋平和委員会が南側の現代峨山と推進することになった一連の事業などを円満に行えるよう、責任ある措置を取るための問題などを提案する。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2003.5.1]