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朝鮮外務省代弁人、オーストラリアでの「ポンス」号抑留事件を反朝鮮謀略宣伝に利用しようとする動きに対し言及

 【平壌6日発朝鮮中央通信=朝鮮通信】朝鮮外務省のスポークスマンは6日、朝鮮の貨物船「ポンス」号が最近、オーストラリアに抑留された事件を不純な反朝鮮謀略宣伝に利用しようとする動きが現れていることで、朝鮮中央通信社記者の質問に次のように答えた。

 現在、米国とオーストラリアは、オーストラリアで生じた麻薬密輸事件にわが党と政府が関与したという謀略宣伝を繰り広げている。

 パウエル米国務長官は去る4月30日、米上院外交委員会で「北朝鮮はミサイルを輸出しているばかりか、オーストラリアで見られるように、他方では麻薬を輸出している」と言いがかりをつけた。

 われわれが核問題解決のため現実的な方途を提起したにもかかわらず、米国が核問題を国連安全保障理事会に上程しようとしている時にまたしても、いわゆる麻薬問題をわれわれと結びつけて世論を広めているのは、われわれに対する国際的圧力攻勢を強化するための策動の一環である。

 共和国政府は、麻薬の乱用および密売に一貫して徹底的に反対してきたし、今回の事件とは何の関わりもない。われわれはすでに、オーストラリア側に「ポンス」号が民間の貿易貨物船で、船主側も今回の事件についてまったく知らなかったということについて通報した。

 われわれは、オーストラリアが米国の主張に便乗して今回の事件をわが政府と結びつけていることに驚きと遺憾の意を表さざるを得ない。

 事件の発生時点から見ても、初めからむりやりにわれわれと結びつけようとするのをみても、今回の事件が単なる麻薬問題ではなく、核問題と共に浮き彫りにしてわれわれを害し、圧殺しようとする計画的な陰謀によってつくり出されたのではないかという疑いがいっそう大きくなる。

 事件の真相が明らかになる前に、何の証拠もなくわが党と政府に言いがかりをつけることに対してわれわれは重大視せざるを得ない。

 われわれは、事件の処理経過を鋭く注視し、今回の事件をわが共和国の権威と尊厳を傷つけるのに悪用しようとするいかなる企図も絶対に容赦しないであろう。

[朝鮮新報 2003.5.10]