「国のためならば当然」−積極的に人民生活公債購入する平壌市民 |
朝鮮の全国各地で人民生活公債が発行された。1日、平壌市中区域の貿易銀行にも、公債を買おうと多くの人が訪れた。1日がメーデーだったため、同銀行では2日から販売を開始し1日で670人が買っていったという。 5日。銀行業務の週の始まりである月曜日ということもあり、窓口は公債を買いに来た人たちで賑わっていた。 同銀行に勤務するチャン・ソクキルさん(36)は、妻と娘の3人家族。5万ウォン分の公債を買った。「国の富強発展と生活の向上に役立つことなので」と強調した。 月給はおよそ3000ウォン。その中から少しずつ貯えてきた金を公債の購入にあてた。「私たちは国家的な恩恵も受けてきた。生活費をちょっと節約すればいいだけのことだから。それにこの事業は結局自分たちのためでもあるから」とチャンさん。 事務員のピョン・ヒョクさん(39)は、1万ウォン分の公債を買った。「国の経済が困難な状況だというのは、家計が苦しいということと同じ。それなのに家庭生活だけ考えるわけにはいかない。国に少しでも足しになるのなら、それにこしたことはない」と述べながら、娘の結婚資金を公債の購入にあてたと語った。 普通江区域に暮らすコ・チョルマンさん(37)は5万ウォン分を購入。販売期間の3カ月間に分割支払ができることから、可能ならもっと買おうと考えているという。 「米国の孤立圧殺政策がより露骨になる中で国の経済が少なからぬ影響を受けている。(だから公債購入は)公民として当然のこと。教育は無料だし税金もない。それに家賃も安いなど国家的な恩恵をたくさん受けているから、こんな時こそ協力しなければ」 公債発行事業を円満に行えるよう組織された協調常務の責任者であるパク・スンエさんは、「みんながそれぞれ国のために愛国心を発揮している。一人で50万、10万ウォン分も購入した人もいる。国の経済がよくなれば自分たちの暮らしもよくなるということを、市民たちはよく知っている」と語った。【平壌支局】 [朝鮮新報 2003.5.10] |