新しい形態の政治弾圧−朝鮮海外同胞援護委、「万景峰92」号の入港中止と関連し声明発表 |
こんにち、日本当局は米国の対朝鮮戦略に便乗して朝鮮民主主義人民共和国に対する敵視策動にさらに血眼になって騒ぎ立てている。 在日同胞たちの朝鮮との往来を保障する「万景峰92」号の運航を中断させようとの日本当局の策動は、極度に達している。 以前から「万景峰92」号を標的にし、数々の悪事を働いてきた日本当局は、最大規模の治安兵力と手段を動員して殺伐とした雰囲気を造り上げ、ついに同船の入港を困難にした。 これは、「万景峰92」号の入港をどうにかして拒否し、朝鮮の権威を失墜させようとの謀略策動であり、祖国を支持する総聯組織と在日同胞たちに対する新しい形態の政治的弾圧行為である。 法抵触一度もない 「万景峰92」号は、朝・日両国の赤十字団体が作成、調印した協定に基づいてこの10余年間、一件の事故もなく在日同胞たちの朝鮮への往来を保障する、純粋に人道主義任務を責任持って遂行してきた。 今まで「万景峰92」号は国際法、国際慣例と日本の法を尊重し徹底して順守してきたし、それらに抵触するいかなることもしたことはない。 これについては、「万景峰92」号の乗船と下船作業を始めすべての活動を監視、統制してきた日本の税関と入管、警察関係当局がさらによく知っているはずだ。 こうした事実自体が、日本当局が騒ぐいわゆる「不正送金船」「スパイ工作船」だとか、「核・ミサイル部品運搬船」「拉致・麻薬密輸船」とかいうレッテルが虚偽ねつ造品であり、卑劣な謀略劇であるということを雄弁に物語っている。 われわれは、「万景峰92」号に対する日本当局の不当な策動が日本と米国、米国と南朝鮮間の「頂上会談」で朝鮮に対する「追加的措置」と「強硬措置」をうんぬんしていることと時を同じくし、さらに狂乱的に繰り広げられていることに留意せざるをえない。 もしもこれが米国とその追従勢力が騒ぐ朝鮮に対する「制裁」の始めとなるなら、事態は予測出来ない状況へと広がっていくだろうし、その結果は破局的なものになるだろう。 祖国を訪問したいと思っている在日同胞たちの往来を保障する人道的活動は、いかなる場合にも政治の犠牲になってはならない。 人道事業の保障を 歴史には、日本当局の非友好的な措置によって帰国船の運航が4年間も中断した恥辱のページが鮮明に記録されている。 今回、朝鮮を訪問することになっていた数百人の同胞たちを始め、すべての総聯活動家たちと在日同胞たちは、祖国への船の道をふたたび阻んだ日本当局の行いに強い衝撃と込みあがる民族的義憤を禁じえないでいる。 日本当局は、冷戦時代の産物を繰り返し、朝・日両国間に存在する唯一の人道主義的事業である「万景峰92」号の運航まで中断させる反人倫的、反歴史的な過ちを犯してはならない。 「万景峰92」号に対する日本当局のこのうえない不当な規制措置は、朝・日両国が良くない過去を清算し、新しい善隣友好関係を結ぶことを確約した朝・日平壌宣言にも違反する許し難い背信行為であり、宣言の運命と前途を危うくする重大な挑発行為になる。 朝鮮海外同胞援護委員会は、日本当局が朝・日平壌宣言の基本精神を順守し履行する立場に立ち戻り、時代の流れに逆行する反朝鮮、反総聯敵視政策を改め「万景峰92」号に対する政治的謀略策動を直ちに中止し、自由な人道主義的活動を円満に保障することを強く求める。(朝鮮通信、中見出しは編集部) [朝鮮新報 2003.6.10] |