大邱ユニバー、済州道スポーツ祭典など8.15以降目白押しの行事 |
核問題などを巡り、米ブッシュ政権の対朝鮮強硬路線によって朝鮮半島情勢が緊張を強いられている中、14日から8.15解放の日に際し、「平和と統一のための8.15民族大会」が北、南、海外同胞850人参加のもと、平壌で開催される。その後も下旬から、北側から選手、応援団が大挙参加する大邱ユニバーシアード、さらに9月にも済州道統一民族平和スポーツ祭典など、数多くの行事が予定されるなど、北南間の交流、協力事業が目白押しである。 北の「美女応援団」で盛り上がった釜山での第14回アジア競技大会(9月末〜10月初)に象徴されるように、昨年のこの時期、北南間では活発な交流、協力事業が行われた。青年学生、女性による統一大会などは分断史上初めてのものであった。 2000年12月、北南共同宣言の発表を受けて労働者から始まった民間交流は、こんにちでは農民、青年学生、女性そして教職員、文化芸術分野にまで広がっている。 ところがこれまでの交流は、各団体間だけに限定され一回で終わることもしばしばだった。 しかし、今年8.15以降の民間交流事業は、こうした枠を超えて幅広いものへと発展する可能性が高くなった。 先月9日から12日までソウルで開催された第11回北南閣僚級会談で、社会文化協力分科会議の構成を検討していくことで合意。共同報道文によると同会議では社会、文化、スポーツ分野などでの交流、協力事業を協議し、相手側に対するひぼう中傷放送中止など双方が提起する問題を検討するという。 だから同会議が正常に運営されていくようになれば、これを通じて国際スポーツ大会での北南統一チーム構成などを論議、同会議が交流、協力事業の制度的装置になることが期待されるのだ。 なお、相手側に対するひぼう中傷放送問題については、すでに北側は8月初から南に向けた放送を中止することを決定し、南側にこれを通知した。今後、南の出方が注目される。 北はこれまで一貫して、6.15共同宣言履行の立場、「民族共助」を強調してきた。また北南は、米国によって戦争危機が迫る状況でも対話と交流、協力事業を推し進めてきた。 6.15共同宣言が発表されてから3年余。北南間の和解、団結の機運は、後戻りできない確固たる流れになっている。(姜イルク記者) [朝鮮新報 2003.8.11] |