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〈月間平壌レポート〉 2つの慶事盛大に祝う

揺るぎない自信

 9月の平壌は、金正日総書記が国防委員会委員長に推戴されたことと、朝鮮創建55周年が重なったことで慶祝ムード一色だった。

 建国55周年に際して行われた閲兵式や市民パレードをはじめとする様々な行事は、朝鮮の歩んできた55周年の歴史を振り返りながら、今後も金正日総書記の指導のもと、米国との「銃声なき戦争」や強盛大国建設などあらゆる面で勝利していくという朝鮮の人々の揺るぎない自信をかいまみせるものとなった。

 建国55周年を祝って行われた青年たちの夜会に参加していたハン・ギュチョルさん(34)は、「国内外的にとても重要な時期に金正日総書記を国防委員会委員長に推戴し、建国55周年を祝うのは朝鮮の人々、青年たちの誇り」だと述べながら、「この夜会には、今後も金正日総書記を中心に一致団結していくという私たちの決意が込められている」と語った。

 9.9節(建国の日)に際しては各層の多くの在日同胞代表団が訪れ、「苦難の行軍」を乗り越え前進していこうとする祖国の姿を目撃した。そして総聯に対する日本当局や右翼勢力の不当な弾圧は続いているものの、朝鮮の人々と同じ気持ちで困難に立ち向かっていく決意を新たにしていた。

 平壌市内は、総書記の国防委員長推戴と建国55周年を祝うスローガン、宣伝画、共和国旗と五色旗で彩られた。平壌駅から平壌ホテルまで続く栄光通りの改築作業も終わり、アスファルトできれいに舗装された道路と様々な色のタイルで飾られた通りの建物は、装いも新たにこれまでのイメージを一新した。

新学期、旧盆

 9月も中旬になると日中はまだ暑いものの、朝夕は肌寒いくらいになる。日中も空を仰ぐと、夏の入道雲と共に秋の訪れを知らしめるいわし雲が目に入ってくるようになった。

 新学期が9月から始まる朝鮮ではこの時期、新入生が楽しそうに通学する姿を目にする。とりわけ小学校の新入生たちは、幼稚園の頃を懐かしむように下校途中にカバンを背負ったまま野原で遊びまわっている。

 朝鮮では今年から古くから伝わる民俗的な名節を祝うことを国家的に奨励している。旧盆にあたる9月11日、平壌市民はこぞって自家用車やバスに乗って先祖の墓参りに出かけ、市内はもぬけのからのようになった。この日は、家族や親戚と一緒に墓で祭事を行ったあと、昔話をしながら食事を楽しむのが慣わしになっている。

 旧盆に際して9月20日〜25日まで金剛山で行われた離散家族、親戚の再会では北南の面会者たちが半世紀ぶりに肉親の情を分かち合い積もりに積もった話に花を咲かせた。泣いたり笑ったりとそれぞれの家族、親戚によって違うものの、「一日も早く統一してまた会おう」という気持ちには変わりなかった。

 一方、北南間の交流、往来も頻繁で、南の「わが民族助け合い運動」訪問団が、平安南道大同郡に建設され北南が共同運営する農機械修理工場の竣工式に参加した。南の青年学生平壌訪問団も22日、平壌空港に到着、北の青年学生らと共に白頭山や妙香山などの名勝地を訪問した。【平壌発=李松鶴記者】

[朝鮮新報 2003.9.29]