9月オープンした朝鮮切手展示館−光復後から今日まで4300種テーマ別に陳列 |
【平壌発=姜鐘錫、李松鶴記者】朝鮮創建55周年を機にオープンした朝鮮切手展示館。9月5日から15日まで、建国55周年を慶祝し展示会が開かれ、国内外の多くの参観者が訪れた。記念館には、光復後1946年3月12日に初めて発行された「むくげ」「三仙岩」をはじめ、今日まで発行された約4300種が展示されている。政治、文化、民俗などをデザインしたものが多い朝鮮の切手は、ひと目で歴史を振り返ることができる。外国のコレクターの人気も高い。 国内外マニア数多く訪れ
展示館では、これまで発行された切手を年代別、テーマ別に陳列している。約4300種の切手のうち、最も多いのがスポーツ、動植物、自然などを主題にしたもの。また、金日成主席、金正日総書記、金正淑女史に関したものも多く、約350種にのぼる。 朝鮮切手社広告担当のチョ・ナムジンさん(40)は、「ほとんどの切手は社で保管しているが、朝鮮戦争当時に発行されたものの中にはないものも少なくない。たとえば、ソウル解放(53年6月)を記念して発行された切手は1枚もない。その切手は米軍の手に渡り外国で売買されているそうだが、まだわれわれは入手していない。私たちの手元にないものは、市場に出るたびに代理人を通じて購入している」と話す。 朝鮮切手社が発行した切手の中でこれまで一番人気があったのは、86年に飛来したハレー彗星をテーマにした切手。当時、ハレー彗星をテーマにした切手は世界で朝鮮切手社のものが初めてで、ある切手雑誌の人気投票で1位を獲得したという。 スポーツをテーマにしたものの中には、様々な世界大会で優秀な成績を収めた朝鮮の選手たちとともに、洪昌守選手の切手もある。また、ワールドカップや世界の名だたる大会をテーマにしたものも数多い。 一方、切手社では朝鮮創建55周年など大きな行事を迎える際には、切手のデザインを一般公募している。展示館にはその一般公募で当選した作品も展示してある。様々な世界大会で朝鮮の名を世界に知らしめた女子サッカーをテーマにしたものが多く見受けられた。 展示館では切手の購入もできる。また、切手を通じて見る朝鮮の歴史などをCDに収めた商品なども扱っている。その一方で、朝鮮の切手に対する外国のコレクターの人気が高いため、中国、ロシア、ドイツ、日本に代理店を置いて、これらの需要を満たしている。外国はもちろん、朝鮮国内でも最近、切手収集家が増えたそうで、昨年には個人展覧会も開かれた。 日本で朝鮮の切手を購入する場合は、株式会社日本郵趣エージェンシー(〒171―0031東京都豊島区目白1―4―25博物館ビル2階、TEL 03―5951―3433、FAX 03―5951―3431)まで。 [朝鮮新報 2003.10.3] |