柳京鄭周永体育館開館記念北南バスケットボール大会−ひとつになって応援 |
【平壌発=李松鶴、盧琴順記者】柳京鄭周永体育館の開館セレモニーの一環として7日、同体育館で北南統一バスケット大会が行われた。前日行われた統一文化公演同様、体育館には多くの平壌市民がつめかけ接戦を繰り広げる北南の選手たちに惜しみない声援を送った。北南の選手たちは終始和気あいあいとした雰囲気の中でお互いのプレイを健闘しながら、統一の場でまた会うことを約束し固い握手を交わした。 たたえあう北南選手 試合当日、柳京鄭周永体育館は南の参観団約1100人と北の市民たちでほぼ満席となった。試合は北側の「ア太」チームと南側の「峨山」チームとの間で行われた。先に会場に入った平壌市民たちは、南の参観団を熱い拍手で迎えた。南の参観団も平壌市民たちの温かい歓迎ぶりに手を振りながら応えた。 試合はまず女子チームから始まった。北南双方がシュートの応酬でシーソーゲームになる中、平壌市民と共に双方の選手を応援しようと駆けつけた応援団は、北側の「赤いズボンの応援団長」ヤン・ギルナムさんの指揮のもと、一糸乱れぬ応援を展開。応援の合間合間には会場の観客を「総動員」したウェーブも行われ、北も南も同じ民族であることを肌で感じさせた。 応援の指揮に熱中するあまり、コートすれすれまで出ていってしまい北側の審判に注意されつつも、独特の愛嬌でうまくはぐらかすヤンさんのしぐさに北はもちろん、南の参観団の笑いも誘った。 観戦に来た平壌のアジュモニたちは、北と南の選手がシュートを決めようとするたびに「それいけ、あー、それは決めないといけないのに…。もどかしいったらありゃしない」と双方の選手に檄を飛ばした。女子の試合は一進一退の攻防の末、88対84で「峨山」チームが勝利した。 続いて行われた男子の試合では、「ア太」チームの選手としてバスケット選手として世界一の身長を誇るリ・ミョンフン選手が出場。腰の状態が万全ではないこともあり、従来の精彩さは欠いたもののディフェンスでもオフェンスでも存在感を十分に発揮し会場を大いに沸かせた。 リ選手の活躍もあり、男子の試合結果は86対57で「ア太」チームが圧勝。1勝1敗で「ア太」と「峨山」の試合は引き分けとなった。試合終了後、「ア太」「峨山」の男女の選手たちは互いの手を取り高く掲げながら、温かい声援を送ってくれた北南の観客たちに応えた。 大邱応援団も観戦 一方、この日の試合には大邱ユニバーシアードに応援団として参加した大学生たちも多く観戦した。彼女たちは、試合が終わったあとに行われた舞踏会で参観団の人たちの手を取り、一緒にフォークダンスを踊りながら楽しいひと時を過ごした。 平壌音楽舞踊大学のチョン・スンオクさん(20)は、統一を願う南の人々とこうして会えたことがとてもうれしいと言いながら、「大邱市民たちの歓迎ぶりを見ても思いましたが、今日も南の人たちと一緒に過ごしてみて、近い将来統一は必ず成し遂げられるという確信を得ることができました」と感慨深く語った。 応援団のメンバーたちは、南の人々にフォークダンスを教えながら一緒に笑い、写真を撮って統一したその日に再会しようと約束しあった。 祖国の統一を願った故鄭周永名誉会長と鄭夢憲会長の思いが込められた体育館で北と南の人々が一堂に会し統一を約束する姿を祝うかのように、平壌の夜空には、大小さまざまの花火が打ち上げられた。 [朝鮮新報 2003.10.16] |