〈月間平壌レポート〉 相次ぐ民間交流、イベント |
14日から17日にかけて平壌で行われた第12回北南閣僚級会談は、次回の会談と経済協力推進委員会第7回会議の日程だけを決めて終わった。南側が「核問題の解決」に固執したためだ。 北側は今会談で、北南関係を悪化させる事態が発生しないよう決定的な措置を取ること、経済協力を力強く推進し早い時期に結果を出すこと、人道問題解決のために積極的に努力することなどを提案した。 会談最終日、金゚星北側団長は「6.15共同宣言の精神に沿って統一するためには、内外の情勢が多少困難でも『わが民族同士』という立場を堅持して進んでいかなければならない」と強調した。北側の提案は、この発言を具体化したものだった。 SBSが生中継 論議が足踏みを続けた感のある閣僚級会談とは違って、民間レベルでの北南交流はさらに活発になっている。
去る2日には、南で制作した映画「アリラン」が北と南で同時上映された。北での会場となった平壌国際映画館には、チュ・スドJUCOグループ会長を団長とする「アリラン」試写会代表団メンバーと北の映画関係者らが多数参加した。 6日には柳京鄭周永体育館の開館式が盛大に行われ、平壌市民に加えて南からの参観団約1100人が参加した。開館を記念して行われた北南共同芸術公演の模様は、SBSテレビが南に生中継した。翌日行われた統一バスケット大会でも観客たちは北南双方のチームに温かい声援を送り、民間レベルでは統一がすでに実現しつつあることを実感させた。 初めて行われた交流もあった。今年で5回目を数える国内外同胞の平壌医学科学討論会(16日)に、南の医師ら約100人が参加したのだ。彼らの参加によって、北南の医療交流が活発になるとともに、民間レベル交流の幅をさらに広いものにしたという意味で意義深い場となった。 また、18日には北南放送人討論会も行われた。討論会では番組制作と技術面での経験などが討論、交換された。北南放送機関の対話と接触、協力と交流が実現し、統一行事の共同中継など民族の団結と統一に向けた世論、雰囲気を作っていく上でこれまた有意義な場となった。 各所に焼きイモ屋
10月に入り、気候は一段と寒くなった。入道雲で覆われていた空はいわし雲に変わり、市内のあちこちで焼きイモの売店が見られるようになった。 この時期、小中学校では運動会が行われる。日頃の授業の成果を披露する場となるので、生徒たちはその日を心待ちにしている。当日には父母たちもかけつけ、わが子が活躍する姿を一生懸命応援する。 一方、市内では現在栄光通りに続いて、各通りの周辺に位置するアパートなど建物の外装が一斉に改築されている。タイルをはがしてコンクリートで塗装された建物は見た目もよく、首都平壌のイメージにマッチしている。 郊外では、黄金色の穂を垂れていた稲刈りもほとんど終わった。これから本格的な冬の準備に入る。【平壌発=李松鶴記者】 [朝鮮新報 2003.10.25] |