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中国国家代表団訪朝、金正日総書記と会見−6者会談のプロセスの継続原則的に同意

万景台学生少年宮殿を参観した中国国家代表団

 朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議常任委員会と内閣の招待により、中国共産党中央委員会政治局常務委員会委員である中華人民共和国全国人民代表大会(全人代)常務委員会の呉邦国委員長を団長とする中国国家代表団が10月29日から31日まで朝鮮を訪問した。金正日総書記は30日、呉邦国委員長を団長とする中国国家代表団と会見した。中国国家代表団の訪朝過程で朝中双方は、朝米間の核問題と関連して討議を行い、核問題の平和的解決のため、6者会談のプロセスを継続していくことで原則的に同意した。

 呉邦国委員長の訪朝には中国共産党政治局員の曾培炎副総理、全国人民代表大会常務委員会の盛華仁副委員長兼秘書長、全国人民代表大会外事委員会の呂聰敏副主任委員、王毅外務次官、于廣州商務次官、中国共産党対外連絡部の劉洪才副部長、中国人民解放軍の葛振峰副総参謀長が同行した。

 金正日総書記との会見の席上、呉邦国委員長は金正日総書記に寄せられた中国共産党中央委員会総書記の胡錦涛国家主席と中央軍事委員会の江沢民主席のあいさつを伝え、自身が準備してきた贈物を渡した。金正日総書記はこれに謝意を表し、胡錦涛、江沢民の両氏へのあいさつを伝えた後、呉邦国委員長と談話を交わした。

 朝鮮中央通信によると、中国国家代表団の訪朝過程で朝中双方は、朝米間の核問題と関連して討議した。

 双方は、対話を通じて朝米間の核問題を平和的に解決することを支持し、6者会談のプロセスを継続していくことで原則的に同意した。また朝鮮側は、6者会談が同時行動原則に基づいた一括妥結案を実現するプロセスになるのであれば、今後6者会談に臨む用意を表明、中国側は、朝米双方の憂慮を必ず同時に解決しなければならないことを強調した。

 これに先立ち、29日には万寿台議事堂で朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議常任委員会の金永南委員長と呉邦国委員長の会談が行われた。

 会談で双方は、互いに自国の情勢を通報し、朝中両国間の友好、協力関係をいっそう拡大、発展させることについてと、共通の関心事となる一連の問題について意見を交わした。また呉邦国委員長は朝鮮に無償援助を提供する中国政府の決定を金永南委員長に通報した。

 2泊3日の訪朝を終えた呉邦国委員長は31日、金正日総書記と金永南委員長に感謝電文を寄せた。

 感謝文は、中国国家代表団の、朝鮮民主主義人民共和国に対する公式親善訪問が成功裏に行われたと評価、訪問期間、双方は共通の関心事となる問題について深みのある意見交換を行い、広範な共通の認識を遂げたと指摘した。

 感謝文の全文は11月1日付「労働新聞」一面に掲載された。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2003.11.6]