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強制連行被害者の名簿公開で朝鮮の各団体が談話発表

 朝鮮に対する日本の軍事的占領統治の時期に強制連行された朝鮮人のごく一部である42万7129人の名簿が公開されたことで、朝鮮の各団体のスポークスマンがそれぞれ談話を発表した。

 10日、日帝の朝鮮占領被害調査委員会のスポークスマンは次のように指摘した。

 朝鮮を占領した日本は当時、朝鮮青壮年労働力のほとんどである840万余人を強制的に拉致、連行して自国の侵略戦争に必要な兵力として充て、人間以下の奴隷労働を強要したし、100余万人の罪のない人々を殺りくし、20万人の女性を日本軍「慰安婦」として引き連れて性のなぐさみものにした。

 このような罪過は人類史上、その類例のない特大型の人権じゅうりん犯罪であり、国際法上の時効が適用されない重大な戦争犯罪である「人道に対する罪」に該当し、人権問題に関連するすべての国際法に違反するものである。

 にもかかわらず、日本政府は「実定法上の補償根拠」と「証拠」がないなどとき弁を並べ立てながら人権じゅうりん犯罪に対するいかなる謝罪と補償も回避している。

 当委員会は、日本政府が過去の特大型人権じゅうりん犯罪を公式に認め、その真相を調査、公布して犯罪者を処罰し、早急に徹底した謝罪と補償を行うことを強く求める。

 われわれは、過去の人権じゅうりん犯罪に対する責任から逃れようとする日本政府の破廉恥な行為を糾弾する声をいっそう高めることを正義と良心を重んじる世界各国の進歩的人民と国際機構に呼びかける。

 一方、金日成社会主義青年同盟のスポークスマンは9日談話を発表し、次のように指摘した。

 日本は、永遠に許し難い人権じゅうりん犯罪を働いておきながら、第2次世界大戦の終結から半世紀が過ぎたこんにちまで誠実な謝罪と補償をしておらず、悪事ばかり働いている。

 われわれの善意によってもたらされた朝・日平壌宣言の精神と合意を完全に踏みにじり、朝米間の核問題を利己的目的に悪用しながら反朝鮮騒動に狂奔している。

 千年、万年を継いででも日帝の侵略的罪過に対する百倍、千倍の血の代価を最後まで受け取ろうとするのはわが500万の朝鮮青年の鉄の意志、決心であり、これにはいささかの譲歩もあり得ない。

 日本当局は、朝鮮青年の気概を見きわめ、かつて朝鮮人民に加えた人権じゅうりん犯罪行為について被害者と遺族に無条件即刻、謝罪、補償しなければならない。

 朝鮮職業総同盟のスポークスマンは7日の談話で次のように指摘した。

 日帝の朝鮮人強制連行蛮行は日本国家によって強行された極悪な戦争犯罪であると同時に、1932年に自らその順守を世界に公約した国際労働機関(ILO)の強制労働に関する条約にも全面的に違反する前代未聞の特大型人権じゅうりん犯罪である。

 日本当局は事態の流れを直視し、朝鮮人民に加えた人権じゅうりん犯罪行為の真相を徹底的に調査して被害者とその遺族に無条件直ちに謝罪、補償しなければならない。

 われわれは、特大型人権じゅうりん犯罪行為に対する責任から逃れようと愚かに策動している日本当局の破廉恥な行為を糾弾する声をいっそう高めることを正義と良心を重んじる日本をはじめとする世界各国の労組団体と国際機構に呼びかける。

 朝鮮中央通信も10日の論評で次のように指摘した。朝鮮人強制連行犯罪は当時、日本当局の指示、承認のもとに強行されたので、日本政府は当然、過去の犯罪的事実を徹底的に調査し、真相を究明して被害者と遺族に心から謝罪し、補償すべき法律的、道徳的責任がある。

 しかし、日本反動層は欺まん的な「国民基金」と「見舞い金支給」で被害者を愚ろうしているだけでなく、被害者の訴訟を棄却し、犯罪の事実を収録した歴史教科書をわい曲するなど、過去の犯罪に対する誠実な反省の努力をしていない。

 日本が朝鮮人民とアジア諸国の人民にはかり知れない災難を強いた戦犯国として被害国に謝罪と補償をするのは国際法上から見ても、人倫道徳的見地から見てもとうてい回避できない国家的責任であり、政治的義務である。

 人類の良心は日本の態度を注視するだろう。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2003.11.15]