「乙巳5条約」は偽造文書と朝鮮社会科学院歴史研究所所長が談話 |
社会科学院歴史研究所の所長は16日、日帝がかつて強盗さながらの方法で「乙巳5条約」をねつ造して朝鮮を占領してからほぼ1世紀になることで談話を発表し、次のように指摘した。 1905年11月17日、強盗の日帝は大勢の侵略軍を動員して王宮を占領し、朝鮮人民の意思とは関係なく一方的に「乙巳5条約」をねつ造した。 日本が朝鮮占領の「法的根拠」のひとつとしている「乙巳5条約」は、内外の学者が一致して認めているように不法な偽りの文書であった。 国家の最高代表者に対する威嚇、恐喝、条約締結の全権委任状と国王の批准書の欠如、外部大臣の印章強奪と一方的な宣布など、その全過程が示しているように「乙巳5条約」は、こんにちの国際法だけでなく、当時の国際慣習法にかんがみても「適法」性が全く見られないものであった。 こんにち、「乙巳5条約」が正式な条約名称もない「条約」、玉璽のなつ印もない偽りの文書として糾弾されているのは、「乙巳5条約」が日帝によって白昼強盗さながらの方法でつくられたからである。 日本当局だけが、「乙巳5条約」をはじめ旧「条約」が旧朝鮮政府の同意のもと、「合法」的に締結され、当時、有効に実施されたと主張しており、一部の御用学者はそれに相づちを打ち、旧「条約」は侵略的ではあるが国際法的には「適法」性を帯びているとき弁を並べ立てている。 われわれ歴史学者は、「乙巳5条約」の不法性と無効性がこれ以上論議する余地もなく明らかになったこんにちも、「適法」性をうんぬんしている日本当局の厚顔無恥な行為を厳しく断罪、糾弾する。 日本当局は、加害者と被害者という歴史的事実に基づいてすべての罪悪の根源的問題である「条約」ねつ造問題から徹底的に真相を調査し、公開すべきであり、偽りと欺まんで塗られている日本の忌まわしい過去に対して朝鮮人民と世界の人類の前に誠実に反省すべきである。(朝鮮通信) [朝鮮新報 2003.11.25] |