〈4カ月の平壌滞在A〉 各所で進む改築工事 |
「変貌する」市内
アスファルト舗装された道路と壁のタイルを張り替えられた両サイドのアパートが見事な調和をなしている。平壌駅前のメインストリート、栄光通り。 建国55周年を迎えた今年、栄光通りを皮切りに、平壌市の中心部はいっせいに改築事業が行われている。 改築工事は、各地から駆けつけた青年たちが受け持っている。工事の内容は道路の舗装やアパートの外壁の修復とともに、歩道ブロックの張替え、アパート一階部分の商店の内装など。建設現場の至る所に、労働意欲をかきたてるためのスローガンや宣伝画が張られ、青年たちを「激励」している。 昨年7月の経済改革措置の流れのなかで、興味を引いたのが商店の内装工事である。11月初旬の段階では商店の営業は始まっていなかったが、洋服店や食料品店、雑貨店、修理屋などさまざまな商店が改築された。みなガラス張りで、通りから中の様子が見て取れる。洋品店などではそれこそショーウィンドウの役割を十二分に果たしているわけで、本格的な営業が始まればさぞかしにぎやかになるだろうと思った。 平壌−元山高速道も 各地の企業所でも、「現代化」のための改造作業が進められている。取材で訪れた万景台鶏工場や江西薬水加工工場では、足りない施設などを外国から輸入し増産に取り組んでいた。 一方、車での移動がほとんどである平壌滞在だからこそわかることもある。それは、以前に比べ道路がとても「滑らか」になったことだ。アスファルト舗装が進められているのだ。 沙里院市などでは、自力で資材をまかない中心部道路舗装を終えていた。 「滑らかさ」で言えば、2000年に開通した平壌―南浦間を結ぶ青年英雄高速道路がまずあげられる。現在、幹線道路と周辺の住居建設が進められていて、高速道路建設当初からの青年たちがそのまま取り組んでいる。 中でも慈江道の青年たちはトップクラスの水準で建設を進めているのだが、「参謀」としてグループをリードするリ・ギソンさん(68)によると、「ここでの基本工事が終わったら、平壌−元山高速道路の舗装工事を私たちが受け持つことになるかもしれない」そうだ。 リさんによると、平壌−元山高速道路の舗装は国家プランの中にすでに入っているそうで、後は誰が工事を受け持つのかということだけが決まっていないという。 「あの道路が舗装されれば、在日同胞ももっと楽に平壌まで来られるだろう」と、微笑んだ。 [朝鮮新報 2003.12.4] |