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総連新潟県本部銃撃、ハナ信用組合新潟支店爆弾脅迫事件−関東大震災時の朝鮮人虐殺思わせるテロ

 既報のように、昨年9月17日以降、反朝鮮、反総連、反朝鮮人キャンペーンが日本のマスコミを通じて大々的に繰り広げられる中、7月29日深夜から30日未明にかけて総連新潟県本部に銃弾が撃ち込まれ、在日同胞の民族金融機関であるハナ信用組合新潟支店の脇に爆弾らしき不審物が置かれ、一時、支店付近に住む日本の住民たちが避難するという凶悪な事件が発生した。

 また、31日にもハナ信用組合の神奈川藤沢支店に火炎瓶が投げ込まれるという許しがたい事件が連続して発生した。

 新潟でおきた2つの事件では、「ケンコクギユウグン」を名乗る男から複数の新聞社に「朝鮮総連新潟県本部に銃弾を撃ち込んだ。朝銀に爆弾を仕掛けた」との「犯行声明」ともとれる電話があり、事件が朝鮮、総連に対する敵意に満ちた挑発行為であると共に、在日朝鮮人の生命をも脅かす許しがたきテロ行為であることが明白な事実として明らかになった。

昨年10月以降、6月までに20数件も

 総連の関連施設に対する悪質な器物破壊テロ行為は、今回が決して初めてではない。過去に遡れば、枚挙にいとまがない。83年の「ラングーン爆破事件」、87年の「大韓航空機爆破事件」、93年の「『核』疑惑」、98年の「ミサイル発射」など、朝鮮に対する「国際的非難」が高まるたびに日本各地で、総連と在日同胞、学生らに対する誹謗と中傷、暴行、暴言事件などが頻繁に引き起こされてきた。98年には千代田区の総連中央本部に火炎瓶が投げ込まれ、また、総連千葉県本部会館が何者かによって放火され、当時宿直をしていた総連千葉支部副委員長の羅勲さんが無惨にも殺害されるという残忍極まりない事件までおきた。

 総連中央本部によると、昨年10月から今年の6月まで、全国各地の総連の関連施設に対する器物破壊行為は、報告された数だけでも20数件に及ぶという。

 9.17から間もない11月9日には、「朝鮮征伐隊」なる正体不明の者から脅迫状と銃弾が総連中央本部に送りつけられ、今年1月15日には朝銀中部信用組合にも銃弾が撃ち込まれた。

各地同胞、日本市民から多数の励まし

 今回の事件が起きた新潟市と周辺では、今年6月初旬に入港予定だった「万景峰92」号を阻止するため「厳戒態勢」が敷かれたばかりか、殺伐とした異様な雰囲気の中、民族排他的な状況までつくりだされた。

 また、6月7日には一部の右翼勢力が総連新潟県本部委員長宅に押しかけ、家族らを脅し、暴言をはく事件も起きている。

 今回の事件の数日前には、日本のマスコミが「『万景峰92』号が8月20日に新潟港に入港する」とのニュースを一斉に流したが、総連と在日同胞のみならず、新潟市民をも巻き込むことによって、「総連=迷惑、危険、安住できない」という図式、在日同胞に対する差別の偏見を助長して世論を煽動し、船の入港を阻止しようとの用意周到な計算もあったものと考えられる。また、流言飛語をもって在日朝鮮人にたいする無差別な殺戮を引き起こした、80年前の関東大震災時を彷彿させる事件でもある。

 事件直後、全国各地の同胞と心温かい日本市民から数十通に及ぶ励ましのメッセージが電話、ファクス、Eメールなどを通じ、総連中央本部と新潟県本部に寄せられた。

 いま、被害を受けた地元の総連職員と同胞たちは、地域の市民、県民の人たちとがっちりスクラムを組んで「テロ」に屈せず、朝・日友好親善と早期国交正常化実現に向けて一致団結して立ち向かっている。(千貴裕記者)

[朝鮮新報 2003.8.5]