「一つの民族、問題はない」 |
MBC釜山リポーター 金銀姫さん 釜山KBSホールで、金剛山歌劇団の公演を初めて観た。公演終了後、「今まで南北交流についてたくさんのことを話してきたけれど、実際、日本で暮らす3世、4世のことについてはあまりよく知りませんでした」と話す。 「でも、この公演を観て、改めてウリナラの伝統芸術がこういうものだと感じましたし、あまりにも公演がすばらしくて、胸に電流が流れるくらい深く感銘を受けました」と、いささか興奮気味。 彼女は、MBC釜山の人気リポーターで、現在、視聴者参加型生番組の「釜山文化」ほか、釜山市民らにさまざまな週末活用情報を提供する「金曜日の選択」にレギュラー出演している。 公演では、特に舞踊作品が気に入った様子だった。 「崔承喜の舞踊と、農楽舞、仙女舞が気に入りました!」と、笑顔がこぼれる。 彼女の言う「仙女舞」では、背景に金剛山が映し出された。 「本当に金剛山に迷い込んだように、幻想的ですばらしかった」 日本で生まれ育った「在日」の若者たちの言葉が、多少、聞き取りにくくはなかったか、との問いに「私が北に行って、北の言葉をうまく話せないのと同じように、お互い通じるものがあるからひとつの民族なんじゃないですか。日本にいらしても、母国の言葉を学び、常に努力なさってきたことは本当にすばらしい、私たちはひとつの民族、だから何も問題はない」と、繰り返し笑顔で話していた。 [朝鮮新報 2003.1.7] |