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どこに暮らしても民族の自尊心を

中国国際ラジオ放送局朝鮮語部 金敏国さん

 「記者活動はいろんな人と出会えて、互いを知ることができるとてもやりがいのある職業」

 中国国際ラジオ放送局・朝鮮語部で記者として活動する金敏国さん(27)。

 カジュアルな服装で髪型は長くて茶髪。一見、在日同胞かと見間違えるほど。

 流ちょうな朝鮮語と中国語を操る金さんは、中国の朝鮮族自治州である延辺で生まれた。朝鮮族学校に小、中、高と通い、中国唯一の民族大学である延辺大学に入学し朝鮮語学部・新聞学科を卒業した。

 「大学に入学当時は、記者になるつもりじゃなかったけど、いろいろな人たちと出会い学ぶ過程で自然に記者の道を歩んでいた」

 2000年から北京に住み始め、中国で3大ラジオ放送局の1つである中国国際ラジオ放送局に入社。朝鮮語部に所属し、スポーツのほか総合的ニュースも扱う。朝鮮語部で重要なのは、「朝鮮半島のニュースを中国や朝鮮族の人たちにしっかり伝えること」だと話す。「朝鮮新報のホームページも見ていて、在日同胞のことも知っています」。

 青森アジア大会で初めて来た日本について聞くと、「まず雪にびっくりした。親切なタクシーの運転手には感心した」と笑顔で話す。

 「祖国が分断しているという現実をしっかりと受けとめ、世界のどこにいてもしっかりと朝鮮民族の自尊心を持って生きて行ってほしい。総聯、民団同胞のみなさん、互いに団結して祖国統一のためにがんばりましょう」

[朝鮮新報 2003.2.26]