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韓国映画「おばあちゃんの家」、29日から岩波ホールで公開

 陽のあたる縁側、画面いっぱいに広がる緑。ここで暮らす純朴なハルモニと都会からやってきた孫との束の間の交流。「韓国」で400万人の観客の瞼をぬらした映画「おばあちゃんの家」が29日から東京の岩波ホールで公開される。

 まず画面の美しさに魅了される。でこぼこの田舎道と腰をかがめてゆっくり歩を進めるハルモニ。もちろんハンバーガーもないし、ゲームもない。ここには都会にあるものは何もないのだ。

 ここに預けられた7歳の孫は、不自由な暮らしに不満を爆発させ、ハルモニに当たり散らす。しかし、ハルモニは孫のわがままを深く包み込み、しからず、願いをかなえようとする。いつしか孫もハルモニの無償の愛に気づく時がきて…。

 その声望が知られる「韓国」の女性監督リ・ジョンヒャン監督は、製作の動機を「亡くなったハルモニの深い愛情に感謝する映画を撮りたかった」と答えている。人を人間として成長させるかけがえのない愛に胸打たれる。(粉)

[朝鮮新報 2003.3.24]