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歴史を忘却した日本人

ノンフィクション作家 吉田司さん

 3月27日から2日間、東京都文京区の光源寺に設営された巨大テント〜悪法おだぶつ村〜でハンガーストライキを決行した。「イラク問題、メディア問題、北朝鮮問題、アメリカ問題、個人情報保護法案・住基ネットについて、NO!という声を発するため」の行動だった。

 「日本人は歴史を忘却している。朝鮮半島の分断に日本は根源的に関わっている」。なのに、日本人はそれをすっかり忘れてしまった。「朝鮮半島の問題を分けて考えるのは間違い」「在日の問題も日本の戦後責任が詰まっている問題」だと考える。

 「だから日本人にとってこの問題は重い」。「『拉致』問題で日本人はすべてをちゃらにしようと考えている」。いま、メディアに在日のことを書くのはたいへん難しくなってきているが、今後もいろんな人と話し合っていきたいと話す。

[朝鮮新報 2003.4.16]