巨大サイズで魅力伝える岩橋崇至写真展「北アルプス讃歌」 |
3日から東京都世田谷区太子堂にある世田谷文化生活情報センターで、山岳写真家・岩橋崇至さん(59)の写真展「北アルプス讃歌」(〜18日)が開かれている。 会場には白頭山やロッキーはじめ世界の名峰を撮り続けている岩橋さんの作品の中からこの40年の間に通った立山の「雪の大谷」の縦10メートル幅2メートル30センチの大きな写真2点を含む20点、デジタル作品5点が展示され、山の迫力をたっぷりと伝えている。 また、会場では白頭山の四季が120枚のスライドで常時上映されている。多くの入場者がアルプスと共に雄大な白頭山と天池の四季の美しさに溜め息をもらしていた。 岩橋さんは93年に270日間、白頭山に滞在し、写真集「白頭山」を出版。また、同年、「韓国」の大田EXPO,93で行われた「白頭山」展では50万人が入場した。99年から東京・三越美術展を皮切りに、日本各地で文科省協賛の「岩橋崇至 山の世界」が開かれているが、ここでも「白頭山」の大型パネル写真が展示されている。 岩橋さんは「自然環境をめぐる地球規模の関心が年々高まりを見せているが、私たちが次の世代に贈ることのできる財産、雄大な自然は環境破壊と背中合わせの危機にさらされている。アルプスにも40年以上通い続けているが、地球温暖化と山の空気の汚染によって、朝焼けと夕焼けの区別があまりなくなってきた。残念なことである。今後も自然の大切さを多くの人たちにフィルムを通じて、伝えていきたい」と語っていた。岩橋さんは10年ぶりに、白頭山の再撮影への意欲を燃やしている。(粉) 岩橋崇至写真展「北アルプス讚歌」 3日〜18日(12日は休館)、午前11時から午後7時。世田谷文化生活情報センター生活工房4Fワークショップ。最寄り駅は田園都市線、世田谷線三軒茶屋駅。 [朝鮮新報 2003.5.8] |