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歌で祖国統一と朝・日親善願う−歌手の呂松女さん

 昨年秋以降、加熱する「反北」報道のさ中、在日同胞の祖国への想いと民族統一への願いを込めて歌を作った。

 「日本で生まれた歴史のおとしご/命の故郷信じながら/世間の荒波乗り越え生きてきた/冷たい雨風他国暮らし/虹よ情けの橋を架けておくれ」(「虹よ」作詞・作曲、呂松女)

 自ら歌を歌いCDを製作。5月13日には静岡県で平和への願いを込めてコンサートを開いた。

 元金剛山歌劇団の人気民謡歌手。1960〜70年代、代表曲の「牡丹峰」を歌うとたちまち同胞たちは興に乗って踊り出したという。

 現在日本歌手協会会員、フリーの歌手として東海地方を中心に活動を広げている。

 「金剛山歌劇団在籍中は、観客のほとんどが同胞だった。でも今は90%が日本のお客さん」

 今も変わらず歌を通じてコリアンと日本人との架け橋的な役割を果たしている。

 最近の主な活動はコンサートのほか各地病院などでの歌によるボランティア。ステージ衣装はすべて色鮮やかなチマ・チョゴリなので、観客は喜ぶのだとか。ときには独自のサービスで、患者さんに衣装を着せてメイクを施し、記念写真を撮ってあげることもある。

 「みなさんとても喜んでくれて。中には10年は長生きすると言ってくれたおばあさんもいるんですよ」

 長年にわたり培ってきた歌手魂は今も健在。

 「私が歌うのは、祖国の自主的平和統一と朝・日親善、そして平和を願ってのこと」と微笑んだ。(潤)

[朝鮮新報 2003.6.7]