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「芸術通じて民族性高めたい」

2.16芸術賞受賞者 桂栄順さん

 先日、朝鮮民主主義人民共和国で最も権威ある芸術コンクール「2.16芸術賞」個人競演舞踊部門で2位を受賞した。

 「コンクールに挑んだのは、日本には金剛山歌劇団だけではなく地方歌舞団もたくさんある。同胞の生活により密着した歌舞団の舞踊家として、自分の力を試したかったから」だと話す。

 朝鮮舞踊を始めたのは10歳の頃。卒業後は、迷わず舞踊家としての道を進んだ。東京朝鮮歌舞団に入団して各種同胞イベントで力を発揮。

 2月に行われたコンクールの本選では、抗日革命闘士チェ・ヒスク同志を表現した「革命の勝利が見える」と「チャンゴの舞」を披露し、7人中1位のない2位に輝いた。「本場朝鮮の舞踊家たちに交じり審査を受けるのは、本当に緊張した」と本音をポロリ。今年、入団10年目を迎える節目の年の記念すべき受賞となった。

 「審査を控えて約5カ月間、日本を離れて平壌で練習に励んだ。辛いとき、心の支えになったのは歌舞団の同僚や地域同胞サークルのオモニたちの応援だった」

 現在、東京を中心に関東地域17箇所で朝鮮舞踊、チャンゴ、歌のサークルの指導に当たっている。

 「応援してくれた方々に良い報告ができてとてもうれしい。今後は、この賞に恥じないよう、いっそう精進していきたい」

[朝鮮新報 2003.6.11]