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総連と民団、3者事業の促進を

(財)京都市国際交流協会事業課企画事業係 鄭昌根さん

 総連京都府本部と民団京都府地方本部、京都市国際交流協会主催のコリアンサロン「めあり」が5月から共同文化事業を始め、その立ち上げに尽力した鄭昌根さん(35)。

 91年4月に京都市国際交流会館に就職したニューカマーで、初めて企画した仕事が、「チョゴリときもの」という連続フォーラム。同フォーラムも去年で10周年を迎えたとあり、在日同胞と日本市民の交流事業にとても熱心だ。

 日本の大学に在籍中、先生から「1度、試験を受けてみたら」と勧められ同会館に問い合わせた。外国人からの連絡は初めてだったそうだが、試験を受けることができ、見事合格。外国人としては初めての採用となった。

 90年に留学するため日本へ。「1年間、日本がどのような国なのかを見てみたかったのが理由です」と話す。「南の大学在籍当時は、反日シンポジウムや反日集会をよく企画してました。それぐらい日本に対しては悪いイメージしかなかった」と当時を振り返る。

 「自分自身、『国』が嫌いだったわけで、生活していくうちに日本人にもいい人がいることを知った」

 日本に来るまでは在日同胞の現実や歴史を全く知らなかったが、その中でも当時1番驚いたことは、 総連と民団同胞たちの事業がうまくいっていないことだという。

 「同じ民族同士、『めあり』を機にいろんな共同事業が行われればとてもうれしい。この事業を必ず京都市に定着させていきたい」

[朝鮮新報 2003.6.25]