くらしの周辺−チョチョンの魅力 |
梅雨のようにどんよりとした同胞社会を真夏へと導くのは、チョチョンではないだろうか? 先日、東京朝鮮文化会館で行われた「響」とユン・バンドによる6.15特別公演もそうだったが、21日の群馬チョチョンイベント部主催のG-Shockも熱かった。正直、東京公演のときは、統一の熱気に包まれ感動に酔いしれたが、朝大生の間に一人ポツリと座り、30過ぎの照れから周りのノリについて行けず、さりげなく足でリズムを取るしか出来なかった。周りにも私と同じ境遇の何人かが小刻みにリズムを取っていた。 その後悔からか、地元群馬のイベントでは数年前までチョチョン活動をしていたトンム達と一緒に、アルコールの勢いも借りて20代に戻った気分で楽しんだ。コリアンラッパー、歌手、ヒップホップダンサー、民族打楽器グループ、ポルジィバンド、群馬テコンドークラブなど県内外の在日コリアンエンターテイナーが一夜限りのライブステージを繰り広げ180人が熱気につつまれた。 年配の同胞達は理解しがたいかもしれないが、チョチョンは時代に沿って着実に同胞青年の心をつかみ、ちゃんと民族的な要素を引き継いでいる。民族性継承の柱としてまずハッキョ、次にチョチョン支援でも良いのではないか? ハッキョで養われた民族性は、卒業後はチョチョンによって引き継がれている。今もチョチョンを行事の駐車場整理や受付としか考えていない人達は確実に時代に取り残されるであろう。ネットワークの広さ、斬新な企画力、いち早い行動力と機動力。まさにチョチョンは同胞社会を変えていく原動力だ。(鄭哲巌、団体職員) [朝鮮新報 2003.6.30] |