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尹東柱の詩を歌に

神戸の牧師 川上盾さん

 先日、同志社大学今出川キャンパスで開かれた第8回「ウリキョレ女性展」のオープニングセレモニーで、尹東柱の作品に曲をつけた歌を披露した。同大学神学部卒業。日本基督教団東神戸教会牧師。教会を拠点にゴスペルグループを主宰している。

 尹東柱の没後50年となる95年に「素晴らしい詩の数々やその生きざまをできるだけ多くの人に知ってもらいたいと願って」詩に曲をつけることを思いついた。「尹東柱は日本の朝鮮支配に痛みと憤りを感じつつ、その日本に留学するという複雑な心境の中で、自民族の誇り高き文字による詩作を続け、やがてそのことが原因で治安維持法により逮捕、投獄されて獄死した」と、夭折のクリスチャン詩人であり、大学の先輩でもある尹東柱に想いを寄せる。

 97年、「たやすく書かれた詩」「星を数える夜」など5編を収録したCDを製作。表題作「死ぬ日まで天をあおぎ」は、和訳と朝鮮語の両方を収めた。

 「日本語で書けば生き延びる道があるのを知りながら拒んだ。「『本当に生きる』とはどういうことかを考えさせられた」。

 米英軍によるイラク攻撃に反対して路上ライブも行った。世界各地で反戦行動が行われ、日本でもピースアクションが行われたが、朝鮮半島問題に関しては冷ややかな日本市民の反応に「歴史認識の歪みがある」と指摘する。12日、京都市京都葵教会で、トーク&ライブ−抵抗詩人尹東柱の生きざま−を行った。

[朝鮮新報 2003.7.23]