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「狂乱的な北報道に怒り」

「女性・戦争・人権」学会に出席した 尹貞玉さん

 「女性・戦争・人権」学会第7回大会が6月15日、東京都新宿区の早稲田大学国際会議場で開かれた。ここには「韓国・戦争と女性・人権センター」代表の尹貞玉元梨花女子大学教授が元気な姿で挨拶に立った。

 「2000年の『女性国際戦犯法廷』を成功させ新しい千年の平和の到来を期待していたが、それを嘲笑うかのように米国で同時多発テロ事件が起きて、さらにブッシュ政権によるイラク戦争が起きた。米軍によってフセインの銅像が倒された時もこのような暴力が朝鮮半島を脅かすとは想像もできなかった。太平洋をはるばる渡ってきた米国の暴力は韓日政府に支えられて、今、北朝鮮を脅かしている」と米韓日の北朝鮮包囲網に強い警告を発した。

 尹さんは日本の中の拉致報道の狂乱ぶりに驚きながら、その北朝鮮バッシングの矛先が、朝鮮学校に通う子供たちに向けられていることに激しい憤りを表した。

 「女子生徒のチマ・チョゴリが切り裂かれたという話を聞いて、南の女性たちはみんな怒っている。こんなことが許されるのかと。朝鮮半島が様々な壁を乗り越えて、和解と統一へと歩み始めた時、日本はそれを妨害してはならない」

 3年前、女性国際戦犯法廷の実行委員長を共に務めた松井やよりさんの死去に話が及ぶと言葉を詰まらせながら、「悲惨な目にあったアジアの被害者にとって、彼女の存在は希望であり、勇気であった。平和と非暴力の21世紀を築こうとした彼女の遺志を伝えていきたい」と語った。

[朝鮮新報 2003.7.30]