「米軍とともに生きてきた」 |
写真家 李勇男さん 京畿道坡州出身。京畿道には南朝鮮における米軍基地の約70%が集中している。「米軍と同居はしていないが、米軍とともに生きてきた」。写真を通じて米軍による住民被害と基地の重圧を告発する。 カメラを持つきっかけは鉱山労働者として働いていた頃、多くの人たちが倒れていく姿を目撃した時だった。その大半は戦争時代に北から南に下ってきた者やその子弟たち。血を吐きながら死に逝く姿に「世の中に知らせなければ」とカメラを握った。写真は水飲み場や路上で即日展示。こうした展示会は400回を超える。 昨年6月の米装甲車女子中学生轢殺現場にもいち早く駆けつけた。生々しい惨殺の現場を目の当たりにしても「気持ちは淡々としていた」と話す。「こうした事件は日常的に繰り返されているから」。現在、農民たちを対象に写真教育も行っている。 [朝鮮新報 2003.8.19] |